ストーリー
秦　基博の自主企画アコースティックライブとして２００８年から行われている“ＧＲＥＥＮ　ＭＩＮＤ”。５年目となる２０１２年のファイナルは、２０１１年に世界遺産に登録された「岩手県平泉町・観自在王院跡」で開催された。秦へのインタビューのほか、中尊寺や毛越寺などの美しい映像を交えながら、秦自身「もう２度とない」と語ったスペシャルライブをお届けする。梅雨明けを思わせる晴天の下、グリーンのシャツにデニムというラフなスタイルでステージに現れた秦　基博。アコースティックギターをさらりと手にし、伸びやかな歌声を披露したのち、「ここでファイナルを迎えることができて嬉しいです。“ＧＲＥＥＮ　ＭＩＮＤ”ということで、今まで緑の服は避けてきたんですけど、嬉しさを込めて着てきました」と笑う。この日は親子連れも多く見られ、父母の腕に抱かれながらじっと聴き入る子どもたちの姿も印象に残った。ライブ中盤からはハタヤテツヤ（Ｐ）、鹿島達也（Ｂ）、朝倉真司（Ｐｅｒ）をサポートメンバーに迎え、より厚みを増したメロディーを放つ。日暮れていく空と穏やかな風という大自然の“演出”も、このステージにかけがえのない華を添えた。「こんなにいいロケーションで、こんなにいい天気の中でライブができることは２度とないと思います。みんなの顔や、この景色をずっとずっと忘れないで、大切にしていきたいと思いました」。言葉をしっかりと刻み込むように語った秦が最後に伝えてくれたのは「２０１３年には全国ツアーを予定しています」というサプライズ。会場は大きな拍手に包まれ、ステージは幕となった。　　１．僕らをつなぐもの　２．今日もきっと　３．サークルズ　４．Ｌｉｌｙ　５．青　６．水無月　７．トラノコ　８．トレモロ降る夜　９．鱗　１０．キミ、メグル、ボク　１１．シンクロ　１２．風景　１３．アイ　１４．１／３６５　　【２０１２年６月３０日　岩手県平泉町・観自在王院跡　野外特設ステージ】